CRMにLINEを活用すると何ができるのか? メリットや活用法を紹介

2023/12/26

CRMは顧客関係管理という意味を持ち、近年では顧客の情報管理ツールの総称として企業などで活用されています。そうなるとCRMにLINEを活用する際のメリットや詳しい使い方が気になることでしょう。

そこで、今回の記事ではCRMにLINEを活用する際のメリットや活用法はもちろん、CRMツールのご紹介や活用事例に関しても解説します。

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CRMとは?

CRMとはCustomer Relationship Managementの略で顧客管理を意味します。近年ではWebマーケティングが隆盛を極めつつあり、それに伴いメルマガなどを通して顧客情報を得る機会が格段に多くなりました。そのために現在では1つのリストに10,000人以上の登録者がいることも珍しくありません。

登録数が増えるのはもちろん良いことですが、せっかく収集した顧客情報を適切に管理しなければ、なんにもなりません。
そのような時に役立つのがCRMです。CRMを用いれば、顧客情報を正確に記録してくれますし、その情報の閲覧やデータの抽出がいつでも可能です。

CRMに蓄積されている顧客情報をもとに営業・マーケティングを行えば、効率的に利益を上げられるでしょう。

このような状況もあり、近年では顧客管理ツールを採用する企業が増えており、それに伴いCRMツールもリリースされています。その代表的なものがLINE公式アカウントです。CRMに関しては別の記事に詳細を解説していますのでこちらもご覧下さい。

 LINEのCRM活用が注目されている背景と実際

LINEのCRMは、顧客にとって利便性の高い顧客体験を提供するために注目を集めています。企業は単にメッセージを送るだけなく、顧客との関係を深めるために利用できるという利点があります。

LINEのCRMは、顧客情報の管理や分析を通じて、より効果的なマーケティング戦略を実施することができます。これにより、企業は長期的な顧客ロイヤリティを育むことができます。LINEのCRMは、顧客と企業の双方にとって大きなメリットをもたらす有力なツールです。

LINE公式アカウントはメッセージサービスだけではない

LINE公式アカウントは、ただメッセージを送るだけのサービスではなく、さまざまなサービスを利用できます。
以下で実際のサービスの事例をご紹介します。

LINE公式アカウントで利用できるサービス
  • LINEメッセージからECサイトにログインし、商品を購入できるサービス
  • ユーザーそれぞれの情報に合わせて最適化されたメッセージサービス(セグメント配信)
  • 購入・契約内容の確認や発送通知メッセージの受け取り
  • リッチメニューから会員証やポイントの確認および利用
  • LINEのトーク画面より、カスタマーサポートへの問い合わせ
  • サービスの予約や申請

LINE公式アカウントでの顧客管理方法

LINE公式アカウントを用いて顧客管理をする方法は以下の2点があります。

① LINE公式アカウント上の管理画面から設定する標準機能を使う方法
② CRMツールを追加してLINE上にて顧客管理をする方法

標準機能は、LINE公式アカウントに登録さえしてあれば、費用は一切かかりません。
友だち情報を一元で顧客管理可能なので、飲食店などのスタッフ間の情報共有としての活用に向いているでしょう。

一方、CRMツールを追加すれば、外部のシステムと連携することでLINE上にて顧客管理が可能です。
上記のLINE公式アカウントの標準機能と比べてより多くの機能が利用できるので、友だちの登録が多すぎて管理がしきれない場合や顧客一人ひとりに最適なマーケティングを仕掛けたいとお考えの場合におすすめの方法です。

LINE公式アカウントの標準機能での顧客管理

無料で利用できるLINE公式アカウントの標準機能でも必要最低限の顧客管理は可能です。
顧客管理ができて重要でないのであれば標準機能で良いでしょう。

LINEの公式アカウント標準機能において、顧客管理に使える機能は以下の4点です。

LINE公式アカウントで、顧客管理に使える機能
  • 30代女性、50代男性などタグを必要に応じ設定できる
  • 指定したタグの顧客にのみメッセージを配信可能
  • ノート機能を使い顧客ごとにメモが可能
  • ニックネームの変更

LINE公式アカウントの標準機能がおすすめの方

  • LINE公式アカウントの運用を始めたばかりの方
  • LINE公式アカウントの友だち登録が100人以下の方
  • 規模を小さく展開している店舗系の企業など

CRMツールを追加した顧客管理方法

CRMツールを利用すれば、LINE上でさらに細かな顧客管理が可能です。
LINE公式アカウントにCRMツールを導入すれば、標準機能よりも顧客一人ひとりにあった顧客管理ができます。

例を挙げると、CRMツールの場合は全ユーザーの情報の表示が可能です。

さらにID連携により顧客の氏名や年齢、性別に加え利用サービスや利用履歴などのユーザー情報の導き出しができるのでユーザー一人ひとりに合わせたマーケティングが可能でしょう。

CRMツールを追加した顧客管理方法がおすすめの方

  • 友だちの追加数が多く対応しきれない
  • 既存の顧客なのか新規顧客なのかを判別できていない
  • 来店日や制約日などの詳細な顧客情報を管理したい

LINEを基点とした顧客体験の向上

顧客は日常で使い慣れたLINEを基点として、どこにいても必要とする時に以下のような企業サービスの利用やコミュニケーションを取ることができます。

LINEで実現できる顧客体験
    • LINEのメッセージより1タップでECサイトにログインし商品購入
    • 購入確認および発送通知のメッセージの受け取り
    • 顧客ごとに最適化されたメッセージの受け取り
    • LINEのトーク画面より簡単にカスタマーサポートへ問い合わせ可能
    • リッチメニューから1タップで会員証を表示。ポイントはECサイト、実店舗両方で使用可能
    • 各種サービスの予約・申請

このように顧客体験の向上から見ても、LINEを利用した顧客コミュニケーションとそれに伴うLINEのCRM活用の重要度が増しています。

LINEを活用したCRMツールの特徴を4つ紹介

ここまでLINE を活用した顧客管理が注目されている背景をお伝えしてきました。

顧客管理によって一人ひとりに合ったマーケティングを実現し、顧客体験を高めることもできます。ここからはLINEを活用したCRMツールが持つ基本的な機能をお伝えしていきますね。

LINEを活用したCRMツールの特徴①顧客管理

CRMの基本となるのが顧客管理です。CRM機能があればLINE公式アカウントで大量の顧客を抱えている場合でも情報を一元管理できます。顧客数が多い場合は、外部のCRMツールを追加しましょう。代表的な機能は以下の通りです。

  • 顧客情報に応じたタグ付け
  • 店舗の予約受付
  • ショップカード機能

性別や年齢、居住地など顧客の属性によって自由にタグ付けが可能です。店舗の予約受付も自動化できます。また、LINE上でポイントカードの発行・管理が可能です。カードを財布から探す手間が省けるため顧客満足度の向上につながります。

LINEを活用したCRMツールの特徴②顧客分析

顧客管理だけで終わってしまっては意味がありません。顧客情報を分析し、マーケティングにつなげることが重要です。
LINE公式アカウントの運用で獲得した情報は、CRMが自動で分析してくれます。代表的な項目は以下の通りです。

  • 性別や年齢、居住地など顧客の属性
  • 自社のLINEアカウントを友だち追加、ブロックした経路
  • LINE上の予約数、キャンセル数 、来店数
  • クーポンごとの開封者数と使用者数

こうした分析結果を元に一人ひとりに合ったアプローチをしていきましょう。アプローチの手法のひとつである「配信・キャンペーン」については後ほど説明します。

LINEを活用したCRMツールの特徴③自動応答

LINE公式アカウントで顧客一人ひとりとチャットでやりとりをするとなると、かなりの時間を要します。効率化を図るために重宝されているのが自動応答の機能です。LINE上でできる自動応答機能は以下の通りです。

  • 「応答メッセージ」
  • 「AI応答メッセージ」

「応答メッセージ」は、顧客からトークルームで話しかけられたときに自動で返信する機能です。キーワードを設定しておけば、そのキーワードを含むトークへの返信メッセージとして優先的に送付されます。
「AI応答メッセージ」は、顧客のトークの内容をALが自動でタイプ分けし、タイプごとのテンプレートメッセージを返信する機能です。
自動応答は業務効率化につながりますが、最適な接客ができる訳ではありません。顧客とどのようなやりとりが発生しているのか必ず確認するようにしましょう。場合によってはスタッフが直接返信します。

LINEを活用したCRMツールの特徴④配信・キャンペーン

ここでは、顧客情報の分析結果を元にしたアプローチ方法について見ていきましょう。LINEではメッセージ配信キャンペーン機能を使用できます。具体的な方法は以下の通りです。

    • セグメント配信
    • ステップ配信
    • リッチメニュー

タグ付けした属性に合わせてメッセージ配信を設定できます。一斉送信と比べて高い開封率とクリック率を実現できるでしょう。
ステップ配信は、事前に用意したコンテンツを決まったタイミングで自動送信する機能です。効果的なシナリオを作成すれば売上につながります。
リッチメニューはトーク画面下部に表示されるメニューでとても目立つので、ここにキャンペーン情報を組み込むといいでしょう。

こちらの記事でLINE公式アカウントのステップ配信ついて詳しくまとめていますのでぜひご覧になってみてください。

CRMツールをlineで追加するメリット・活用法


CRMツールを利用することでユーザーの個人情報の管理やサービス利用頻度、属性などが明瞭に分析されるので多くのメリットがあります。

ここではCRMツールを追加した際のメリットや活用法を解説いたします。

アクティブユーザー数の多さ

LINEは日本の中だけでも2021年1月時点で国内の利用者が8600万人を誇るSNSアプリで、月間のアクティブ率は86%です。そのため、LINEでCRMを活用すれば、多くのユーザーをターゲットにできます。

利用者数も多く、国内アクティブ率の高いLINEを利用すると、多くのユーザーと接点を持てるチャネルとして活用できます。

顧客が使い慣れている

ユーザーがよく使い慣れているUX/UIである点も大きなメリットです。知人へメッセージを送るのと同じように、企業の公式アカウントとも双方向にメッセージのやり取りができるので、企業側はユーザーに合わせたコミュニケーションを取れ、売上に繋げやすくなります

また、ユーザーが普段使いしているツールですので、スムーズに使用でき開封率や返信率が他のアプリと比較し高いです。

双方向でのコミュニケーションが可能

LINEはコミュニ―ケーションツールとして多く利用されていることを踏まえ、企業側から一方的にメッセージを送るのではなく、問い合わせなどユーザーとのコミュニケーションの入り口としても活用されています。

特にリアルタイムで対応するチャットポットでは、MessagingAPIの接続や、AIチャットポットを活用すれば、顧客に合わせた即時的な双方向の対応が自動的に可能になります。

顧客情報を一元管理できる

CRMを活用することで顧客情報をシステム上で一元管理することが可能になります。システム上で一元的に管理できるので従来は営業担当者のみが把握・管理をしていた顧客情報を社内全員で共有できます。

システム上で一元管理ができるということは、営業者が移動や退職する際の伝達漏れの防止に役立ちますし、引き継ぎも簡素化され、かかる時間の削減にもつながります。

また、従来は業務内容によって使用するツールが違っていたと思いますが、業務が変わるたびに使用ツールが変わるのは非効率です。
一元管理しないことによって、時間や手間、資金に多大な損失が発生すると考えられます。

しかし、CRMで一元管理をすれば、CRM一つで各作業を全て行うことが可能です。

部署間の情報共有が迅速で容易にできる

CRMを上手に活用するコツは情報をメンバーで共有することです。そうすれば、効率的に利益を上げることが可能になります。

CRMでは記入した情報が瞬時に反映されるので、リアルタイムでの情報の共有が可能です。従来はメールや社内チャットで伝達していた情報でも、CRMではシステムにアクセスするだけで閲覧できるので、情報共有にかかっていた手間や時間をなくすことができます。

情報共有が迅速で簡単になることのメリットは非常に多く、カスタマーサポートの場合は瞬時に対応できますし、営業部門であればスピーディに顧客が求めている適切な対応ができ、マーケティング部門であれば、より効率的で確実性の高い施策が実施できます。

業務効率の向上

CRMはパソコンはもちろん、モバイル端末でも情報の記入・管理・閲覧が可能なので、外回りの営業担当であっても、オフィスにいる際と変わらない作業をすることができるので大きな作業の効率化につながります。

例えば移動時間中に商談の結果や必要事項をスマホで書き込むことができ、さらに次に訪問する予定の会社や顧客のデータを再確認できます。モバイル対応のCRMであれば情報の書き込みや確認のほかに日報の作成もできるので、そのまま直帰できます。

また、CRMは顧客や会社との商談を自動で調整してくれる機能も備わっているので、何度も電話やメールで日程を調整する必要はありません。

自動返信ができる

LINEの公式アカウントのツールを使用すると顧客リストが10,000人集まるということも珍しくありません。要するにそれだけ多くのメッセージが集まるということです。

例えばその中の1割の1,000人から連絡が来たとすると、およそ1分半に1通のメッセージが届く計算です。そのメッセージに対して内容を考え、入力、その後のやり取りまで考えると全ての問い合わせに手動で対応するのは不可能です。仮にできたとしても、本来やるべき利益に直結する業務が疎かになり、売り上げや利益が低下することは免れないでしょう。

そこで重要なのが自動返信機能です。自動返信機能であれば、利益に直結しにくく答えが決まっている質問に対して自動返信できます。その結果、問い合わせ業務の効率化を図ることが可能です。

浮いた時間を商品開発などの重要な業務に割くことができますので、最終的には売上や利益のアップが期待できます。

顧客体験を向上させられる

LINEとCRMを組み合わせれば、LINEの友だち画面のメッセージからECサイトにユーザーを誘導することが可能です。

また、お得情報を通知したりカスタマーサポートへの簡易的な連絡を促したりと、非常に多くのサービスを提供できるので顧客満足度の向上にも繋がります。

顧客の需要に合わせたマーケティングが可能

個人情報を含む、購入履歴やユーザーからの問い合わせ内容が管理できるので、顧客の購入傾向を分析できます。

従来のマーケティングでは、どのユーザーに対しても同じようなプロモーションするしかありませんでした。しかし、CRMツールを導入すれば、ユーザー一人ひとりに合った対応やサービスの提供ができます。

また、ユーザー個人単位ではなく全体的な購入傾向の分析ができるので、新しいマーケティング戦略を立てられます。顧客情報を分析し適切なプロモーションができれば顧客満足度が向上し、収益アップに繋がります。

CRMのメリットに関しては別の記事に詳細を解説していますのでこちらもご覧下さい。

LINE上でCRMを行う際のポイントを4つ紹介


LINE上でのCRM活用のポイントは以下の4つが挙げられます。ユーザーのデータに直接紐づけするID連携と公式サイトを利用するシナリオLINE、お問い合わせで導入されるチャットポット、データの分析です。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

LINE上でCRMを行う際のポイント①ID連携

ユーザーのLINEアカウントはそれぞれユーザーIDを持っています。ID連携を行うことで、このLINEアカウントのユーザーIDと自社会員DBの会員IDを紐づけることができるので、LINE公式アカウントの友だちが自社のDB上のどの会員なのかを判別できます。

このID連携ができれば、セグメント配信や店舗とECとで連動した会員証、ユーザーごとのリッチメニューなど、ユーザーごとに最適なサービスを提供できるようになるので、LINE公式アカウントにおけるID連携はLINEのCRM活用の必須の条件となります。

ID連携率を高めるには

ID連携を実現するには主に2つのパターンがあります。

  • 1. 友だち追加してもらってから、LINE公式アカウントのリッチメニューなどからID連携を促す
  • 2. WEBサイトへLINEログインを導入し、会員登録・ログインフローの中でID連携も完了させる

1の方法では、手軽に動線を用意できるものの、ユーザーに能動的にID連携を行ってもらう必要があるので、ID連携率が上がりにくいという課題があります。

一方で2の方法では、ECサイトへのログインフローや会員登録フローで、企業のLINE公式アカウントに自動的に友だち追加を行い、ID連携まで完了できます。

新規会員登録・ログインフローの中でLINEログインを活用してID連携を促し、リッチメニューやマイページ、メッセージ配信でもID連携のメリットを訴求すれば、ID連携率をより高めることができるでしょう。

LINE上でCRMを行う際のポイント②シナリオLINE

シナリオLINEとは、公式アカウントのLINEを使用したマーケティング方法のひとつです。前もってシナリオを設定しておくことで、ユーザーの動きに合わせて自動応答できるようになります。

ユーザーごとに、合った対応をすることで、決済ページへの遷移率やCVRが上がるので、効果の高い施策となっています。

LINE上でCRMを行う際のポイント③チャットポット

チャットポットを導入すると、簡単な質問や回答を自動化できるので、業務の改善化を行え、CRMの活用で登録された情報が共有されて誰もが容易に確認できるようになるので、「ユーザー情報を可視化」できるようになります。

LINE上でチャットポットとCRMを組み合わせて活用すると、チャットポットは「ユーザーごとの会話内容を記録」することができ、CRM活用により「過去のユーザー情報を活用した業務」が行えるようになります。

これらを組み合わせてマーケティング戦略を行えるのは「LINEならでは」といえます。チャットポットとCRM活用を導入したところ、業務の属人化を防げるだけでなく、時間外でもチャットポットの自動対応が行えるようになり、期間損失を減らすことに成功しています。

LINE上でCRMを行う際のポイント④データの分析

CRMを利用する際、ユーザーのデータ分析は今後の施策や課題などさまざまな面で活かすために重要です。公式LINEを作成すれば、ユーザーの個人データはもちろん、クーポンやメッセージ、チャットの内容を管理できます。

LINE上に集まってくるデータと自社のCRMを連携し、データ量を増やすことでより正確な分析が可能です。

LINEを活用したCRMツール7選

CRMにはさまざまな種類のツールがあり、、それぞれのツールで特化しているものが違います。その中で最近注目を集めているのがLINEと連携の取れるCRMです。

ここでは、今CRMツールでも特におすすめのツールを7つ解説します。

LINEを活用したCRMツール①うちでのこづち

株式会社E-Grantが提供する「うちでのこづち」は、EC事業者を始め、700社以上に導入されているCRM/MAツールでEC事業に特化しています。顧客データを蓄積、分析してメール配信、DM配信、アウトバウンドなどのマーケティング施策を実施し効率的に売上アップが実現できます。

また、既存のシステムデータを無駄にすることがありません。既存のシステムデータと自動で連携し、うちでのこづちで顧客分析をしながら施策の設計や管理効果測定が行えます。

10年以上の実績があるシステムで、ECカート・基幹システム・POSデータなど、各システムとの連携機能が優れており、EC事業をおこなう上で必要な機能を網羅しているのが強みです。顧客データを蓄積、分析してメール配信、DM配信、アウトバウンドなどのマーケティング施策を実施し効率的に売上アップが実現できます。

さらに分析機能も優秀で、顧客分析やLTV分析なども可能です。

LINEを活用したCRMツール②Lステップ

Lステップは、株式会社マクネルのLINEアカウントに特化したシステムです。

メルマガをLINEに移行することで配信効果を高め、成約率や反応率向上を目指します。従来開封率が低く、閲覧されなかったメールはLステップを利用した配信にすることで、事例などを活用し効果的な配信に変えていくことができます。

シナリオに応じたメッセージ登録が可能になるので、顧客の状況に応じた適切なメッセージを自動配信できます。顧客はone to oneマーケティングを実装しているようなメッセージから、反応しやすいという特徴があります。

また、顧客ごとにセグメントしたメニュー表示や個人別の行動スコアリングも可能で、注力したい顧客を中心にアプローチできます。

LINEを活用したCRMツール③Synergy

Jクラブに対しCRM支援を行っているシナジーマーケティング株式会社の「Synergy」は複数のCRMを全て一括で管理できるシステムです。LINEやWeb・メール配信・広告などのクロスチャンネルに対応しており、メッセージや反応などを簡単に確認できる点が特徴です。

SynergyはLINE以外の配信にも対応しており、あらゆる媒体から情報を得られます。顧客情報を細部まで集めるCRMは情報過多でかえって使いづらいという印象があるかもしれませんが、Synergyは無駄を徹底的に除外した管理画面で操作性も良いので、CRM初心者の方でも直感的に使用可能です。

さらに運営のサポートにも力を入れており、操作に関しての疑問を解決してくれる専門オペレーターによるサポートおよびマーケティングのコンサルタントを受けることもできます。

LINEを活用したCRMツール④Liny

LINE公式アカウントの運用効果を最大化するための「Liny」はLINEに特化したCRMです。LINE自体が企業として活用していることを考えても、機能性の高さを伺えます。

LinyはLINE公式アカウントと連携することで、LINE運用業務の効率化を図れます。個別性の高い機能が各種搭載されており、DMや会員証の発行、イベントなど、one to oneマーケティングを強く意識した企業に向いている機能が中心となっています。

また、一見LINE公式アカウントでも実装できそうな機能を、あえてLInyを経由する理由は開発にマーケッターが関わっていることが大きな原因です。毎日の業務に追われる中で短時間で最大限の効果が出るようなツールにしたいという想いから、容易に売上アップにつながる仕様になっています。

LINEを活用したCRMツール⑤KANAMETO

KANAMETOはLINE公式からも開発や導入に関して高評価を得ているサービスです。

主に地方自治体や大学のDXを支援しLINE公式アカウントの運用ツールを提供している企業で、実際に100を上回る地方自治体や大学で導入されています。また、KANAMETOと連携することでユーザー属性を考慮した配信とone to oneトークでのやり取りを簡単に管理できます。

KANAMETOと連携したLINEアカウントにユーザーが友だち追加をすると、アンケート付きのウェルカムメッセージを自動送信してくれます。このアンケートの結果からユーザー属性を判断し適切なメッセージを配信できる仕組みになっています。

もちろんone to oneのトークにも対応しているので、ユーザーの要望通りの対応や最適なコミュニケーションをとることが可能です。

LINEを活用したCRMツール⑥e-LINK

通販業界に特化した「e-LINK」は、通販だからこそ必要な機能が多数搭載されており、ECサイトからの離脱による取りこぼしが起こらないように、さまざまな手法で顧客の離脱を防いでくれます。

記事広告やLP。ポップアップバナーなどを駆使しLINE登録を促し、その結果として購入CVの向上や未購入者に対しては独自メッセージを自動送信できるような設定が可能です。

機能性はもちろん、どうすれば顧客の離脱を最小限に食い止めることができるかという点をポイントにしているので、マーケティングに沿った細かな設定を行うことができます。

また、配送状況の確認や、LINEだからこその顧客が気軽に取り組める診断物などを用い。今後のマーケティングに活かすことができる情報を収集しやすい機能が多数搭載されています。

LINEを活用したCRMツール⑦LINact

フォロワーのLINEを取得しリスト化・自動でアプローチしてくれるツールが「LINact」です。性別・年・移住地などの属性ごとにユーザーを整理、リスト化して管理可能できます。

商品やサービスの購入頻度からクーポンの利用履歴、サイトやショップへのアクセス履歴など必要な項目を上限なく追加できるので、運営が必要とする情報を自由に追加できるのは大きな魅力です。

ECサイト運営や飲食店などの予約など、それぞれの用途に対し最適化できるのでコンバージョンアップが見込め、one to oneトークを介してアンケートの送信もできるので、そのデータを元に顧客満足度を向上させたり、より深い個人情報を収集することも可能です。

LINEで実現するCRM活用事例を3つ紹介

各CRMツールの特徴をみたところで、LINEのCRM活用のマーケティング戦略を実際に行い、成果が上がっている企業の活用事例をいくつかご紹介いたします。

LINEで実現するCRM活用事例①銀のさら

宅配寿司の銀のさらは、自動友だち追加機能やLINEログイン機能・Messaging API機能を取り入れ、LINEの友だち追加とID連携を済ませたユーザーにはLINEから注文手続きが行える顧客体験サービスを提供しています。
サービス内容は以下の通りです。

  • LINEログインで簡単に会員登録およびログインが可能
  • 友だちのトーク画面のリッチメニューから公式サイトにアクセスすると自動的にログインするので、該当店舗やお届け先が選択された状態からスムーズな注文が可能
  • 注文完了後、ユーザーに対しメッセージで通知を行っている
  • ユーザーの居住地・誕生日などに合わせたメッセージやクーポンの送信

LINEで実現するCRM活用事例②アコーディアゴルフ

アコーディアゴルフ公式サイトでは、LINEログイン機能や自動友だち追加機能、LINEの会員証を導入し、LINE公式アカウントへの友だち追加をし、ID連携済の会員に対し、LINEで簡単にゴルフ場の予約およびチェックイン化可能な便利な顧客体験を提供しています。
詳細なサービス内容は以下の通りです。

  • LINEの公式アカウントを導入した上で、LINEログインし、LINEのアプリ上からQRコードの会員証を表示すればゴルフ場にチェックインできる仕組みを実現
  • 会員証を表示する方法は、LINE公式アカウントのリッチメニューを押すだけなので簡単
  • 利用したゴルフ場ごとのお得な情報などがLINEで受け取れる
  • LINE限定クーポンの配布

LINEで実現するCRM活用事例③ヒラキ公式サイト

ヒラキ株式会社は、メールによるOne to One配信の勝ちパターンをLINEの配信に展開しています。具体的にはメールで効果を見せていた「かご落ちメール」「カタログ開封促進メール」「バースデーメール」をLINEでも配信し、高い開封率を実現。その割合は約9割だといいます。LINEがECサイトへの入口になってきているようです。
以下にLINEのサービス内容をまとめました。

  • 顧客に適したセグメント配信「かご落ちメール」「カタログ開封促進メール」「バースデーメール」
  • LINEのページからタップをするだけでECサイトにログイン
  • 工夫を重ねたLINE公式アカウントのリッチメニュー

まとめ

今回の記事ではCRMにLINEを活用する際のメリットや活用法、CRMツールのご紹介、活用事例に関して解説いたしました。

CRMツールを導入すれば、一人ひとりの顧客情報を覚える必要はなくなります。CRMツールに顧客情報を登録すれば、正確な情報をいつでも確認、活用できます。その結果、従来と比べてより上質なマーケティング施策・営業活動ができるようになり、売り上げや利益のアップが期待できます。

今回の記事を参考にぜひCRMの導入をご検討ください。

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