LINEチャットボットは、公式LINEの会話ロボットのことです。問い合わせを自動化することで業務の効率化を目指すことができ、顧客とコミュニケーションを取り、親密な関係を築くこともできます。
顧客との関係性は非常に重要であり、売上の維持や向上に不可欠なものです。良好なコミュニケーションによるリピーターの獲得は、すべての企業で求められています。
チャットボットの料金プランを気にする方も多いですが、最も重要なことは結果を出すことです。活用事例を参考にしながら、LINEチャットボットの導入を成功させましょう。チャットボットの利用を考えている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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目次
- LINEで利用できるチャットボットの基本機能とは?
- LINEチャットボットを導入するメリットは?
- LINEチャットボットの種類
- LINEチャットボットを導入するときの注意点
- LINEチャットボットの作り方・作成方法
- LINEチャットボット導入にかかる費用・料金
- LINEチャットボットの活用事例を4つ紹介
- まとめ|LINEチャットボットを導入してみよう!
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LINEで利用できるチャットボットの基本機能とは?
多くの企業から注目を集めるチャットボットですが、その機能を知りたい方は多いのではないでしょうか。注目が集まっていても会社に効果がなければ意味がありません。そのため、会社にツールを導入した後、うまく活用するためにも利用できる機能の把握は必須です。機能は以下の3つになります。
LINEチャットボットの機能①:応答メッセージ
応答メッセージとは、顧客、またはユーザーから届いたメッセージの返答を自動送信する機能です。送られてくるすべてのメッセージに反応することができますが、特定のキーワードには適切な返答を自動で送ります。
業務効率化に向けて、応答メッセージを利用するためには以下の設定が必要です。
- 反応するキーワードを設定する
- 返答メッセージのテンプレートを作成する
たとえば、「イベント」や「キャンペーン」などのキーワードを設定し、返答のテンプレートを用意しておけば、ユーザーからの問い合わせに自動で返答できます。送信者側にキーワードを打ち込んでもらう必要がありますが、返答の自動化は大きなメリットです。
LINEチャットボットの機能②:AI応答メッセージ
チャットボットの標準機能であるAI応答メッセージは、顧客やユーザーからの質問、問い合わせに対して自動的に返答できます。AI応答メッセージはキーワードに対してのみの返答だけでなく、どんな問い合わせにも対応が可能です。
メッセージの内容はAIが判断するので、適切な返答を期待できます。キーワードを設定する必要がないので汎用性も高いです。あまりにも複雑なメッセージには対応することが難しいですが、AIに対応できないものは従業員が対応すれば良いので、特に大きな問題はありません。
LINEチャットボットの機能③:MessagingAPIの利用
MessagingAPIを利用できることも1つの機能です。MessagingAPIとはコミュニケーションをとるためのAPIであり、公式LINEの標準機能ではありません。性能の高いチャットボットをLINEに連携することができます。
外部サービスとの連携により多角的な視点から顧客やユーザーとのコミュニケーションが可能です。また、通常の応答メッセージとは機能が異なり、ボタンやカルーセルのテンプレートが用意されています。
LINEチャットボットを導入するメリットは?
チャットボットにはどのようなメリットがあるのでしょうか。導入の失敗を防ぐためには、導入前にLINEチャットボットがどのような効果をもたらすのか把握する必要があります。メリットは以下の通りです。
親密なコミュニケーションが可能
1つ目のメリットは、ユーザーと親密なコミュニケーションをとることができる点です。LINEはチャット形式で連絡を取り合うツールであり、利用者の多くが使い慣れていることもあるため、問い合わせしやすい環境にあります。
普段から使い慣れていないものを利用するとなると、少し抵抗のある方がいるかもしれません。LINEはその心配がないので顧客とのコミュニケーションに最適なものと言えます。そのため、メールや電話よりも問い合わせ件数の増加が期待できるでしょう。
また問い合わせの際、大勢の人前でやり取りするわけでは無く、1対1でコミュニケーションできるのも大きなメリットです。
新規顧客の獲得が期待できる
2つ目のメリットは、新規顧客の獲得につながるという点です。新規のお客様に自社の商品・サービスを手にとってもらうにはアプローチが必要です。
そのため、一定の見込み客に対し、多くの企業はインターネットやテレビで広告を打ちますが、LINEチャットボットは違った層の方々へアプローチをすることができます。
前提として、LINEを代表する特徴はアクティブユーザー数の多さです。日本国民のほとんどがLINEを利用しているため、あらゆる層のユーザーがいます。他の広告媒体とは違った層にLINEでアプローチすることで、新規顧客の獲得が期待できます。
リピート率アップにつながる
3つ目のメリットは、リピート率の向上が期待できる点です。リピーターは企業の売上を大きく左右する存在であり、重要視されています。リピーターを増やすためにはアプローチの回数も大切です。
インターネットやテレビでの広告はユーザーの離脱により効果が無くなりますが、LINEでのユーザーとのコミュニケーションは、ブロックされない限り続けることが可能です。条件はありますが、これはLINEチャットボットでのアプローチは回数に限りがないということになります。
そのため、LINEチャットボットでは継続的に商品やサービスを購入してくれるリピーターの獲得が期待できます。
LINEチャットボットの種類
チャットボットは大きく分けて2つの種類があり、「問い合わせ用」と「マーケティング用」に分かれます。それぞれに特徴やメリットがあるため、企業によって利用するべきものが異なるでしょう。
問い合わせ用のチャットボットは作業の手間を削減し、業務の効率化を目指すものであり、マーケティング用のチャットボットはCVR(コンバージョンレート)やLTV(顧客生涯価値)の向上を目指すものです。目的や用途は違うので、会社の方針に適した方を選びましょう。
LINEチャットボットを導入するときの注意点
導入の際に注意するべき点は、複雑な内容には対応できないことと、チャットの併用ができない場合があることの2つです。LINEチャットボットはメッセージの自動化により作業の手間が減る便利なシステムですが、チャットボットのみでユーザーや顧客からの問い合わせには対応できません。
キーワードが打ち込まれなければ応答メッセージは機能しませんし、メッセージの内容が複雑すぎるとAIが返答できなくなります。
AI応答メッセージやMessagingAPIであればチャットを併用することができますが、応答メッセージ機能を利用しているとき、管理側はチャットを使用できません。
LINEチャットボットの作り方・作成方法
アプローチできるLINEチャットボットを、多くの企業は導入したいはずです。導入方法は特に難しくないため、ここではLINEチャットボットの作り方について解説します。
1. LINE公式アカウントを開設する
まずは、LINE公式アカウントを開設します。LINE for Businessにアクセスし、アカウントを開設してください。仕様の個人アカウントか法人向けのビジネスアカウントの2つから選択できるので、適切な方を選びましょう。
次の手順は設定であり、必要情報を入力し終えたら開設完了です。公式アカウントは無料(フリープラン)で利用できますが、使用できる機能に制限があるので注意しましょう。
2. モードを選択する
続いての手順はモードの設定になります。応答メッセージ・AI応答メッセージはLINEの公式アカウントから利用することができます。LINEの設定から「Bot」か「チャット」の選択が可能です。
Botモードでは応答メッセージやMessagingAPIの利用が可能になり、チャットモードではAI応答メッセージ機能が利用できます。機能に合わせたモード設定が必要なため、間違えないよう注意するべきです。
3. 応答・AI応答メッセージなどの設定
最後に、各種機能の設定になります。それぞれ設定の仕方が異なり、応答メッセージの場合はキーワードと返答メッセージを決定します。返すメッセージにはテキストだけでなく、画像や動画、クーポンなども設定できるので応用の幅は広いです。
AI応答メッセージの場合だと、業種やカテゴリを選択したのち、回答のテンプレートを作成します。MessagingAPIでは、チャットを提供している企業に直接問い合わせします。会社によって特徴が違うため、事前に問い合わせてから導入を考えましょう。
LINEチャットボット導入にかかる費用・料金
メッセージの自動化は、業務を効率よくすることや従業員の負担を軽減することなどのメリットがありますが、導入にかかる料金が気になります。コストが大きすぎると、チャットボットを活用しても企業の利益に結び付きません。実際、LINEチャットボットの導入にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
LINEチャットボットは無料で作れる
LINEチャットボットは、フリープランであれば無料です。
無料メッセージ通数が1,000通までなど、一部機能に制限はありますが、LINEチャットボットを簡単に作れるので、メリットを手軽に感じることができます。LINEは幅広い世代が使用しているSNSなので、チャットボットを導入すれば大きな効果が期待できます。
また、ライトプランであれば、無料メッセージ通数が15,000通であり、1通5円で追加のメッセージを送信できます。月額5,000円の料金プランです。スタンダードプランでは、無料メッセージ通数が45,000通であり、1通3円以下で追加できます。月額料金は15,000円です。
大きな規模で事業を展開している企業は、スタンダードプランの利用をおすすめします。一方で、個人で活動している方はフリープランやライトプランでも良いでしょう。
または、まずは無料で始めて、効果が見られれば有料版に切り替えてもいいでしょう。
チャットボットベンダーにかかる費用
チャットボットの導入費用は種類によって異なります。AI型チャットボットの導入費用は高額であり、初期費用が100万から300万円ほどで、月額料金は20万から50万円程度となっています。一方、シナリオ型チャットボットの場合は比較的低コストであり、初期費用が10万円程度、月額料金は3万円ほどです。
チャットボットを選ぶ際は、初期費用や月額料金の確認が必須です。会社の資金力に合わせて選択するのがベストであり、利益に悪影響を与えないよう注意しましょう。
LINEチャットボットの活用事例を4つ紹介
LINEを利用する日本国民は数多く、LINEを開いたり、見たりする機会は頻繁にあると思います。そのため、LINEチャットボットでのコミュニケーションがどんな効果を発揮するのか多くの方が気になるはずです。活用事例を4つ紹介します。
- ヤマト運輸
- りんな
- ユニクロ
- ライフネット生命
ヤマト運輸
ヤマト運輸は、さまざまな荷物を運ぶ運送会社です。LINEチャットボットではお届け時刻確認の連絡や再発送の手続きを行っています。公式LINEの画面にはリッチメニューがあり、気になる内容をタップするとメッセージが送信され、ヤマト運輸からの案内が届きます。
これまで到着時刻や再発送の連絡に手間がかかっていましたが、LINEチャットボットのおかげで簡単になり、気軽に連絡できるようになりました。管理側だけでなく顧客側の負担も軽減できたので、チャットボットの効果は大きいでしょう。
りんな
りんなとは、一時期世間の話題に上がった女子高生チャットボットです。メッセージを送ると、その内容に合わせた返信をしてくれます。実際に会話している感覚があり、女子高生っぽい口調であるため、楽しく会話することができます。
当初は会話だけでしたが、時が経つにつれ、りんなとゲームができるようになったり、歌を歌うようになったりしました。Microsoft社が開発した面白いチャットボットです。こういった不思議なチャネルボットを利用することで、さまざまな用途に応用できるかもしれません。
ユニクロ
ユニクロは、シンプルでおしゃれな洋服を販売している超大手企業です。LINEチャットは問い合わせ対応に利用しており、顧客やユーザーからの問い合わせに自動で回答しています。商品の発送や返品、交換など手間をかけず、簡単なやり取りで行うことが可能です。
洋服はサイズや生地、色合いなど人の好みがハッキリと分かれます。そのため、返品や交換は多いかもしれませんが、その都度やり取りに手間がかかってしまうと、時間や労力の無駄になります。LINEチャットボットは従業員や顧客の負担を軽減しているでしょう。
ライフネット生命
ライフネット生命は、最適な保険プランを紹介する企業です。テレビCMなどでよく放送されているので、名前を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。ライフネット生命は、顧客へのアプローチにLINEチャットボットを利用しています。
保険会社は新規顧客の獲得が重要視されているため、チャットボットを活用することで、まだ保険に加入していない若者層や乗り換えようとしている層に向けてアプローチできるようになりました。対応がスムーズであり、ユーザーは自身に合った最適なプランを選択できるでしょう。
まとめ|LINEチャットボットを導入してみよう!
LINEチャットボットは、LINEで利用できる会話ロボットです。顧客との親密なコミュニケーションや無駄な作業を省き、業務の効率化を目指すことができます。活用次第では新規顧客やリピーターの獲得も可能です。
応答メッセージを始め便利な機能は多々あります。特にメッセージ送信の自動化は多くの企業に役立つでしょう。
作成方法はシンプルであり、そこまで複雑ではないため難しくないはずです。実際に利用する際も、活用事例は良い参考になると思うので、真似をしてみるのも良いかもしれません。企業の成長を促進するためにも、LINEチャットボットを導入してみてはいかがでしょうか。