企業の業績を伸ばすためには顧客に対するアプローチの仕方が重要になりますが、どのような方法で商品を販売していますでしょうか。
実は、売上を伸ばすのに役立つシステムがあります。それはカートシステムといい、リピーターの獲得や効果的なアプローチなどが期待できるツールです。
カートシステムには以下のような機能があります。
- リピーターの獲得に向けてデータを分析できる
- 業務の自動化により効率をアップさせる
- 顧客の購買意欲を高める
今回はカートシステムの特徴や導入のメリット、上手く活用するためのポイントについて解説します。おすすめのカートシステムも紹介するので、導入を考えている方は参考にしてみてください。
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目次
- 定期購入・単品通販カートシステムの特徴・機能
- 定期購入・単品通販カートシステム導入のメリットは?
- 定期購入(サブスクリプション)と単品通販の違いは?
- 定期購入・単品通販カートと一般的なECカートの違いは?
- 定期購入・単品通販カートシステム導入を成功させるポイント
- おすすめの定期購入・単品通販カートシステム10選
- まとめ
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定期購入・単品通販カートシステムの特徴・機能
カートシステムとは、リピーターの獲得を目的としたシステムのことです。顧客から継続して商品を購入頂けるよう工夫できます。
企業が売上を伸ばすためには、新規顧客の獲得だけでなく自社商品のファンも重要です。ファン獲得に最適であるカートシステムは、便利な機能が多々あります。
自動化により業務の効率を上げることができたり、メルマガ・キャンペーンの告知でリピートを促進できたりします。さらに、データ分析により顧客へのアプローチの質を向上させることも期待できるでしょう。
定期購入・単品通販カートシステム導入のメリットは?
通常ECカートではできない、定期購入・単品通販カートならではのメリットを紹介していきます。
リピートにより収益増加・価格競争を避けることができる
特定の商品を定期購入してもらう事で安定した収入が見込めます。また、自社のECサイトを持てるので価格競争に巻き込まれにくいのも販売側のメリットの1つです。
新規の顧客を獲得しやすい・リピーターを増やしやすい
顧客のライフスタイルに合わせて購入する期間を設定でき、購入方法によって割り引きの設定が可能です。そのため、顧客側のメリットが多く、新規顧客やリピーターの獲得がしやすいといえます。
顧客へのアプローチが効率的
独自のキャンペーンを確立し、定期購入ならではの「特典」や「限定品」などを工夫することで、効果的なアプローチが可能です。さらにメルマガ配信やサンプル封入する事で新規顧客のリピート率を上げることも期待できます。
費用が安い・少ないリソースで開始できる
単品通販は購入商品が決まっているため初期費用や人件費など、コストを抑えて運営することができます。また、複数通販に比べて商品管理もしやすいうえ、受注から発送までの流れもスムーズに進められるでしょう。
定期購入(サブスクリプション)と単品通販の違いは?
定期購入(サブスクリプション)と単品通販の違いは、購入するものにあります。似たような意味で分かりづらいかもしれませんが、本質は全く異なります。
サブスクリプションとは「権利を買う」というもので、これに対して単品通販とは、「1つの物を購入する」ことをいいます。
サブスクリプションにおいては、動画配信サービス・オンラインサロンなどに決まった料金を支払うことで、一定期間いくつかの動画視聴やメール・記事の購読が可能になります。一方で単品販売においては、ショッピングで欲しい商品を購入すると物自体を入手できます。「権利を買うか」「物を飼うか」といった点を押さえれば、違いがよく分かるでしょう。
定期購入・単品通販カートと一般的なECカートの違いは?
定期購入・単品通販カートとECカートの違いは、顧客へのアプローチにあります。通常のECカートでも定期的に商品を購入する事は可能ですが、期間の設定や割り引き設定をする事はできません。それに対し定期購入・単品通販カートでは、購入する商品の個数や回数などにより独自のキャンペーンを組み込むことや、購入期間や割り引きの設定が可能です。
何度も購入しているからこそ特典を付ける事により、リピーターの満足度を大幅にアップさせる事が期待できます。
定期購入・単品通販カートシステムの導入を成功させるポイント
先ほど、カートシステムが新規顧客や根強いファンの獲得に最適なものであることをお伝えしました。しかし、カートシステムを上手く活用するためにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、定期購入・単品通販カートシステムの選び方や、導入を成功させるポイントを解説します。
自社に合わせた通販カートシステムを選択する
カートシステムは自社の特徴に適したものを選びましょう。適当にカートシステムを導入してしまうとシステムが上手く活用できず、良い結果に結びつかない可能性があります。会社の規模や商品の登録数などを基準にし、自社に適したものを選択するべきです。
- ・自社のツールと連携できるか
- ・分析機能は充実しているか
- ・費用は予算内で抑えられるか
- ・サポート体制は整っているか
などに着目するのがおすすめです。
デザインや操作性にもこだわることで、顧客の購買意欲を高め、注文しやすいシステムになります。
顧客のCPOを意識する
CPOとは、ユーザーが新しく商品を購入するまでにかかる費用(広告費)のことをいいます。一方、LTVというマーケティング用語があり、こちらはユーザーが商品を購入し続けてくれる事によってもたらす利益のことをいいます。
いかにCPOを抑えてLTVを伸ばせるかを意識する事が重要です。できるだけ低コストで新規顧客を獲得し、リピーターを増やしていくという事が成功の秘訣になります。定期購入の期間が長ければ長いほど利益も大きくなるので、それによってCPOに費やす金額を増やす事も可能になってきます。
アフターフォローも忘れない
LTVを伸ばすにはできるだけ長い期間、定期的に商品を購入し続けてもらう必要があります。そのためにはアフターフォローが非常に重要です。
顧客が商品を利用して抱いた悩みをアフターフォローにより解決しましょう。欠点がなくなるよう工夫することで、顧客の満足度を高めることができます。
また、定期購入の多い日用品に新しい商品のサンプルを付けてみるのも良いです。毎日同じものを使用する中で、サンプル商品はユーザーにとって新しい情報となり、そして何よりお得感があります。そこからまた今後の購入対象商品にもなり得るので、商品によってアプローチを変えることも大切です。
おすすめの定期購入・単品通販カートシステム10選
カートシステムにはたくさんの種類が存在します。そのため、性能やコストの面に注意して最適なものを選択しましょう。ここではおすすめのカートシステム10選を紹介します。ぜひシステム選びの参考にしてみてください。
リピートPLUS
リピートPLUSは定期通販に最適なツールが搭載されています。決済方法が多様で、リピーターを獲得できるステップメールも備わっています。自動化による業務効率化、セキュリティが強いなどのメリットが挙げられ、売上の貢献が期待されるシステムです。
多くの企業が導入しており、有名企業も利用しています。プランは1番安いもので月額9,800円、初期費用は9,800円になります。
ecforce
ecforceはコンバージョン率(CVR)や継続率の向上につながる法人向けのECプラットフォームです。ECサイトのデザインが豊富で、テンプレートから好みのものを選択できます。
備わっている機能により最適なマーケティングが可能で、多くの企業が導入し、結果を出している事例が多々あります。月額49,800での利用が最安値のプランであり、初期費用は148,000円となっています。
侍カート
侍カートはツーステップマーケティングを自動化でき、業務の効率化を目指すことができます。ツーステップマーケティングとは、お試し・サンプルの段階を経て、顧客を本商品の購入に促す手法のことです。
効率的なサイト運営や広告の効果測定、購入率や売上などの分析ができるため、効果的な販売が可能になります。活用次第では、多くの方からの定期購入を期待できるでしょう。初期費用は100,000円からで、月額70,000円での導入ができます。
楽楽リピート
カートシステムを乗り換える際、多くの企業が楽楽リピートを選んでおり、売上に直結する高性能なツールになります。運営業務の効率化や分析・販促のための対策など、さまざまな機能が1つにまとまっていることが特徴的です。
EC事業を展開するうえで結果に大きく貢献するでしょう。金額は初期費用が68,000円、月額49,800円で導入が可能です。
リピスト
1,000を超える企業が利用しており、特定の業種を問わず、さまざまな業界の企業が導入しているシステムです。「買う前に細かく商品の良さを伝える」といったアップセル機能により、顧客の購買意欲を高めることができます。
LTVの一覧性に長けているため、見やすいデザインというだけでなく、顧客の購買意欲を高めることにつながるでしょう。月額14,800円から利用することができ、初期費用は29,800円になります。
たまごリピート
シンプルな操作でツールを利用することができ、自動での運用も可能です。そのため、作業効率は大幅にアップするでしょう。外部ツールとの連携も多様で、用途の幅が広いことも特徴的です。
ステップメールの有効活用によりピーターの獲得も期待できます。スマホに対応しており、初期費用が69,800円、月額費用は49,800円からになります。
CARTSTAR
顧客に適したECサイトの表示ができ、リピーターを増やす仕組み・工夫が豊富です。これらの機能によりお客様の購買意欲を高めることにつながります。
また、決済ステップでの離脱を防ぐために、どのデバイスでも支払いやすくなるよう工夫がしてあります。料金プランの最安値は月額10,000円で、初期費用は2,000円になります。
futureshop
操作が簡単であり、時と場合に応じてサイトのレイアウトやデザインを変更できるため、シーズンごとに異なる魅力を出せます。また、AIによる分析により、ネットショップを運営するうえでの疑問や悩みを解決することも可能です。2,000以上のネットショップを支援した実績があります。
スタンダードプランの料金は商品数登録数によって異なり、最安値でも初期費用は22,000円、月額22000円から利用できます。
MakeShop
ネットショップを開業する際によく利用されるツールで、販売を促進する機能も備わっています。外部のツールと連携ができ、作業の効率アップを目指すことができるでしょう。
デザイン性にも優れており、数ある種類の中から自由にテンプレートを選択できます。多くの法人から選ばれており、初期費用が11000円、月額費用が11000円、売上手数料は0円です。
shopserve
高品質でオリジナルなデザインが人気のカートシステムです。独自のショッピングサイトを制作することで、個性的なデザインにより差別化を図ることが可能になります。
PCスマホ共に対応しており、1,000店舗以上の実績があるため売上の発展が期待できます。初期費用が15,000円(税抜)、月額22,000円と比較的低めの価格です。
まとめ
今回の記事では、カートシステムの特徴や導入のメリット、上手く活用するためのポイントを解説しました。導入することで企業にどのような効果をもたらすのか想像できるようになったのではないでしょうか。
記事をまとめると以下の通りです。
- 新規顧客だけでなくリピーターの獲得も重要である
- カートシステムはリピーターの獲得に最適なツール
- 上手く活用するためにはCPOやアフターフォローに気を付ける
カートシステムは小規模向けのものから膨大なデータを取り扱えるものまであります。システムの種類は豊富ですが、規模や取り扱い商品を基準に自社に合ったカートシステムを導入し、企業の売上を伸ばしていきましょう。