LINEは幅広い年齢層に利用されているコミュニケーションツールです。
そのLINEを通して企業が集客のツールとして使えるという声があります。
よく大手企業がクーポンを配布している印象はありますが、プライベートで主に利用するLINEでなぜ集客が可能なのでしょうか。
この記事では、LINEを使用した集客方法と注意点について解説します。
これからネットビジネスで収益を上げる為に効果的な集客方法を探している人の参考になれば幸いです。
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目次
- なぜLINEで集客することが効果的なのか
- LINEで集客することのメリット
- LINEで何ができるのか
- LINEでの集客方法とは
- LINEで集客する際の注意点
- LINEを使った集客の活用例
- まとめ
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なぜLINEで集客することが効果的なのか
LINEの中でもビジネス用としての機能が充実している「LINE公式アカウント」というものがあります。
これはLINEのユーザーへダイレクトに情報を発信できるもので、沢山の企業が集客する際に効果的と注目を集めています。
理由は、LINEのユーザー数が日本を中心に増えているからです。
日本国内でのLINEのユーザー数は2021年時点で8900万人です。
この巨大なプラットフォームを介してユーザーへアプローチができるという機会は日本でビジネスをするなら大きなチャンスといえます。
LINEで集客することのメリット
LINEでの集客は幅広いユーザーをターゲットにアプローチをかけられるだけでなくメリットは複数あります。
具体的なLINEでの集客におけるメリットを解説します。
アクティブユーザーが多い
LINEは国内SNS利用者数が最も高く、日本人口の約6割が利用しているといわれています。
SNSというと若い世代をイメージしがちですが、年齢層は幅広く多くの世代にアプローチすることができます。
内容問わず活用できる
LINEはアカウントを開設すればどんな業種・商品でも参入できます。
取り扱うサービス、企業の規模も関係なく利用できるプラットフォームはあらゆるビジネスにおいて価値があります。
LINEの機能はコミュニケーションがとりやすい
もともとがコミュニケーションツールとして利用されている為、ユーザーとコミュニケーションをとりやすく作られています。
チャット機能の他、アンケートの実施やメッセージの一斉配信といった機能を利用すればLINEユーザーの抵抗感なくアプローチをはかれます。
リピーター獲得に向いている
LINEでの集客はすでに友だち登録をしているユーザーへ向けて行うのが主な方法です。
よって、何も知らない新規顧客という訳ではなくすでにサービスを利用したことがある既存顧客か店舗について知っているユーザーということになります。
すでに認知されている状態でのアプローチとなる為コミュニケーションをとりやすく、リピートに繋げやすいといえます。
無料から始められる
LINEのアカウント開設は基本無料で始められます。
有料プランもありますが、初期コストをかけずに始められるためコストパフォーマンがよく、導入するハードルが低いのは魅力的です。
- アクティブユーザーが多い
- 内容問わず活用できる
- コミュニケーションがとりやすい
- リピーター獲得に向いている
- 無料から始められる
LINEで何ができるのか
LINEでの集客は企業にとってメリットが多いという点は理解できました。
次に企業が使用するLINE公式アカウントは、具体的にどのようなことができるのかという点について解説します。
① 集客に必要な機能がそろっている
一般ユーザーが利用するLINEと企業が使用するLINE公式アカウントは備わっている機能に違いがあります。
LINE公式アカウントは集客として使用する機能が複数備わっています。
メッセージ機能
LINEでメインに使われている機能です。
追加された友だちに向けてメッセージを一斉に送ることができます。
文字だけではなく、画像やスタンプといった視覚的な情報も送ることが可能です。
他にもクーポンの配布や動画といったコンテンツも送ることができ、ユーザーの目に留まりやすいように工夫することができます。
ステップ配信機能
ステップ配信とはユーザーがとった行動に合わせて事前に用意しておいたメッセージを送る機能のことです。
マーケティングにおけるステップメールと同じ機能といえます。
友だち追加したユーザーに自動で送られるクーポンや商品購入後に送られるアンケートなど予め設定をすることで、ユーザーの段階に応じたアプローチを効率的に行うことができます。
チャット機能
全体に送られるメッセージではなく、ユーザーと1to1でコミュニケーションがとれる機能です。
チャット機能には「タグ」を貼り付ける機能もあり、相手の要件に応じて「未対応」「対応済み」といった区別をすることができます。
何かコメントがあれば「メモ」機能で書き込むことも可能です。
ノート機能
企業のみが閲覧できる備考欄のようなものをノート機能といいます。
友だちのユーザーからは見えない機能で顧客管理を行う上で重宝します。
特記事項があれば記入できるためサポート等で活躍できる機能です。
リッチメニュー機能
LINEのトーク画面において一番下にあるメニュー画面のことです。
タップすれば料金表やクーポン券の発行画面等へ移動できます。
固定画面の為ユーザーの目に留まりやすく、起こしてほしいアクションへ誘導させることができます。
予約やサポート窓口といったアクションをユーザーの手間をかけずに促せるので、如何にリッチメニューを活用してもらえるかで売り上げや顧客満足度が変わります。
- メッセージ機能
- ステップ配信機能
- チャット機能
- ノート機能
- リッチメニュー機能
② LINEでの集客の費用はいくらかかるのか
LINE公式アカウントは基本的に無料で利用できますが、月に送るメッセージが1000通を超えてから有料プランになります。
LINE公式アカウントのプランは以下の3つです。
フリープラン
無料のプランです。
月に送るメッセージが1000通以下の場合であれば費用はかかりません。
フリープランは利用しただけ料金が発生する従量課金制ではないため1001通からのメッセージは送れないのが注意点です。
ライトプラン
月の固定費が5000円で始められるプランです。
このプランではメッセージを15000通まで送ることができます。
フリープランと違い従量課金制となるので、15001通目以降は追加で5円ずつ支払えばメッセージを送ることができます。
スタンダードプラン
月の固定費が15000円で利用するプランです。
メッセージを45000通まで無料で送ることができます。
45001通目からは3円の追加料金が発生します。
企業の規模によって最も費用対効果の高いプランを選択すればコスパ良く集客を行えます。
- フリープランは1000通まで無料
- ライトプランは月5000円で15000通まで無料
- スタンダードプランは月15000円で45000通まで無料
LINEでの集客方法とは
慣れないLINEでの集客方法は難しそうに感じるかもしれませんが、やることはとてもシンプルです。
- ① LINEで「友だち」を増やす
- ② 「友だち」になったユーザーへアプローチする
LINEでの集客の流れを解説します。
① LINEで「友だち」を増やす
まずは友だち登録をしてもらい、ユーザーを集めないといけません。
ユーザーに自社サイトの友だち登録を促すには、サイトを認知してもらいさらにメリットを感じてもらえないと困難です。
SNSやWEB広告などを活用しまずはユーザーに自社サイトを認知してもらえるように様々な施策を行う必要があります。
さらにLINE社の審査に合格した「認証済みアカウント」になれば、認証済みのバッチや検索結果に表示されるようになりますので、ユーザーの目に留まりやすくなります。
その上で初回クーポン等の特典を付与し友だち追加する為のメリットを提示することでユーザーへアクションを促します。
タイムライン投稿を活用してユーザーへ拡散するように促したり、リアクションを促したりすることでさらに友だちが増えるように工夫することも重要です。
② 「友だち」になったユーザーへアプローチする
友だちになってもらったら、いよいよ集客を行います。
登録しただけではまだ見込み顧客の状態といえるので、ここからユーザーへアプローチを行う事でリピーター獲得に繋がります。
ユーザーと定期的に接点を持つ
最初は定期的にメッセージを送り、常にユーザーとコミュニケーションをとる機会を設けることが重要です。
心理的に接点が多いと人は親近感を持ちやすくなる傾向があります。
ユーザーにとって邪魔にならない程度での頻度でメッセージを送り続け、且つ無料クーポンの発行といったお得感を感じるコンテンツを提供することで閲覧を促すことができます。
ユーザーの興味関心を分析する
並行してユーザーが興味を持っているコンテンツは何かという点も分析する必要があります。
クーポンなら何でもいい訳ではなく、普段から使えるものでないとブロックされるリスクが発生します。
LINE公式アカウントの機能で分析機能があり、これを使用すると「友だちの増減数」「メッセージの配信数」「チャットの送受信数」「タイムラインの閲覧数」「クーポン・ショップカードの利用状況」を知ることができます。
ユーザー一人一人に向けた精度の高いものではありませんが、これを使用することでユーザー全体の動向を把握することができます。
- 友だちの増減数
- メッセージの配信数
- チャットの送受信数
- タイムラインの閲覧数
- クーポン・ショップカードの利用状況
絞り込み配信でターゲットを決めて発信する
ユーザーを属性ごとに絞り込み、一部の友だちにメッセージを送ることを絞り込み配信といいます。
広く浅くメッセージを送るのではなく、ユーザーの分析結果から顧客層をセグメントしターゲットを絞ることで適切な情報を配信することができます。
この機能を活用することでユーザーへメリットのある情報を発信できるだけでなく必要最小限のコストでメッセージを送ることができる為、ユーザーが不要な情報と判断しブロックされるリスクを下げるといった効果が期待できます。
- ユーザーと定期的に接点を持つ
- ユーザーの興味関心を分析する
LINEで集客する際の注意点
LINEで集客する際に注意しなければならない点があります。
例えば自社サイトが以下の条件に当てはまるとアカウント開設自体ができません
- 出会い系
- アダルト系
- マルチ商法(連鎖販売取引)
- 人々の不安や不幸などに付け込んだ販売方法
- 科学的な根拠が乏しい商品等の販売
- 違法とされる営業方法
メリットだけでなく注意点も把握しないとLINEを上手く活用することはできません。
LINEのメリットだけでなく注意点を解説します。
① 一定の件数から料金がかかる
1000通以下であれば無料で始められるので、規模の小さいビジネスからスタートする場合は初期費用をかけずに始められます。
しかし、1000通を超えると有料プランに切り替える必要があります。
② ブロックされるリスクがある
ユーザーにとってメリットを感じる情報を発信するように心がけないと不要な情報と判断されブロックされるリスクがあります。
ユーザーからブロックされないように興味関心やニーズを調べ継続的に接点が持てるように努力しなければいけません
③ 削除されるリスクがある
LINE公式アカウントを利用するには利用規約を守り、規約の範囲内でビジネスを行う必要があります。
そもそも危ないビジネスにユーザーは魅力を感じないので健全な運営を心掛けましょう。
④ 集めた情報の正確性は低い
LINE公式アカウントの機能で分析機能があります。
これはユーザー全体を把握することはできますが、一人一人に目を向けた顧客分析には向いていません。
ユーザー一人に対して適切なアプローチを行うにはLINEの機能以外のツールを利用するといった工夫が必要です。
⑤ 他のSNSと比べると拡散性は低い
タイムライン投稿を使用すれば情報を拡散させることができます。
しかし、LINE以外のSNSの方が拡散性は強くあまり有効な手段ではありません。
LINEでの集客はLINEユーザーに対しては有効ですが、拡散を期待するのなら他のSNSを活用しLINEへ誘導するといった方法を検討したほうが現実的です。
- ① 一定の件数から料金がかかる
- ② ブロックされるリスクがある
- ③ 削除されるリスクがある
- ④ 集めた情報の正確性は低い
- ⑤ 他のSNSと比べると拡散性は低い
LINEを使った集客の活用例
知識は得ても実際に自社に取り入れようとした場合、イメージできないこともあります。
実際にLINEで集客を活用する際の具体例を3種類解説します。
① 店舗の場合
店舗でリピーターを獲得したい場合はショップカードをLINEで活用すると効果的です。
ショップカードとはQRコードで読み込めば店舗名やサービスといった基本情報を確認できるものです。
ビジネスにおいて名刺の店舗版といったイメージといえるでしょう。
ショップカードをLINEの友だち登録で促すことでユーザーが店舗情報を簡単に確認できるようになります。
ユーザーの記憶に残ればSNSで拡散してもらえる可能もあり、クーポン等お得な情報を発信すればリピーターの獲得も期待できます。
ECサイトの場合
ECサイトではまずは利用してもらうことが重要です。
初回時の特典としてクーポンを発行するとハードルが下がり「試しに購入してみよう」という気持ちに誘導させることができます。
会員制サービスの場合
会員制のビジネスではLINEのチャット機能が集客に効果的です。
チャット機能であればユーザーの都合のいい時間でサービスを利用したり予約したりすることができます。
また、ユーザーに担当者をつけている場合はその担当者の情報をブログのように発信すれば親近感が沸き継続利用してくれる可能性があります。
顧客の問い合わせに対してすぐに対応すれば顧客満足度が上がり退会されるリスクを下げることが期待できます。
まとめ
LINEでの集客はLINEユーザーに対しては身近に接点を持ちやすく見込み顧客からリピーターに繋げやすいのが特徴といえます。
各企業のビジネススタイルや規模に合わせて活用すれば既存顧客が離れることなく継続的な収益を上げられるツールになるでしょう。