LINE広告の出稿を考えていても、「実際にどのくらいの費用がかかるのか?」「本当に効果が期待できるのか?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
月間9,200万人が利用するLINEに出稿できるため、多くの方へのアプローチが期待できるものの、コストの発生は避けられないため慎重に行わなければなりません。
そこで本記事では、LINE広告の特徴や種類、費用について解説します。LINE広告の効果を高めるポイントも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
- LINE広告とは?特徴や仕組みを解説
- LINE広告を配信するメリット
- LINE広告の種類や主な掲載面
- LINE広告におけるターゲティングの種類
- LINE広告の料金
- LINE広告で掲載不可な商材
- LINE広告の効果を高めるポイント
- まとめ
LINE広告とは?特徴や仕組みを解説
LINE広告とは、「LINE」に広告出稿するための広告配信のプラットフォームです。「LINE NEWS」や「LINEマンガ」など、幅広い関連サービスに広告を配信ができます。
2022年6月時点では、日本国内で月間9,200人が利用しており、多くのユーザーに対して様々な配信面からアプローチできるのが大きな特徴です。年齢や性別、地域など、細かなターゲティングをして配信できるため、ユーザーの行動を促しやすいといえるでしょう。
LINE広告は「広告配信面」「クリエイティブ」「広告配信機能」の3つから構成されており、それぞれをかけ合わせて広告配信を行います。
LINE広告を配信するメリット
LINE広告を配信するメリットとして大きく以下の3つが考えられます。
- LINEユーザーに対する高いアプローチ力
- 精度の高いターゲティング
- 様々なマーケティング目的で利用可能
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
LINEユーザーに対する高いアプローチ力
1つ目のメリットとして、LINEを利用する多くのユーザーに対してアプローチできる点があります。LINEのユーザー数は9,200万人を超え、SNS利用者のうち86%が利用しているというアンケート結果もあります。
SNSのうちLINEのみを利用する人は39.6%おり、他媒体ではリーチが難しいユーザー層へのアプローチが可能です。日頃からLINEを利用する方も多いと考えられることから、ユーザーのアクティブ率の高さも魅力の1つといえます。
精度の高いターゲティング
LINE広告では、精度の高いターゲティングによる配信ができるのもメリットです。性別や年齢、地域、興味関心など、みなし属性を利用することで精度の高い広告配信を実現しています。
みなし属性とは、LINEユーザーの性別や年齢、エリアと合わせて、行動履歴やLINE内での閲覧傾向などを元にして決められています。
過去に成約や登録に至ったユーザーがいた場合、似たようなユーザーに対して広告配信ができるため、効率的なアプローチが可能です。
様々なマーケティング目的で利用可能
LINE広告は以下4つのようなマーケティング目的で利用することが可能です。
- Webサイトへのアクセス数増加
- 運営サービスへの登録数増加
- アプリのインストール数増加
- LINE公式アカウントの友達数増加
他にも、画再の再生回数の増加としても利用することができ、利用者の様々な目的に合わせて利用できます。
LINE広告の種類や主な掲載面
画像引用元:LINE Business Guide
LINE広告の配信箇所は、2022年10月時点で以下14箇所が存在します。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
- ウォレット
- LINE BLOG
- LINEポイントクラブ
- LINEショッピング
- LINEチラシ
- LINEクーポン
- LINEマイカード
- ホーム
- LINE Money
- LINEファミリーアプリ
- LINE広告ネットワーク
今回はこれらの中でも6つをピックアップして紹介します。
トークリスト
日本の人口の85%以上がLINEを利用しているとされており、現代において生活のインフラといっても過言ではないツールです。その中でもユーザーが最も訪れる箇所がトークリストの画面です。
LINEの中でも最もアクティブ率が高く、トーク一覧画面の最上部に広告が表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、高い広告効果を期待できます。普段SNSを利用しない人にもアプローチしやすい箇所といえるでしょう。
LINE NEWS
LINE NEWSもトーク率とに引き続き高いアクティブ率を誇る箇所となっています。2021年8月時点では、月間7,700万人のユーザーが訪れており、多くのユーザーにアプローチ可能です。
LINE NEWSのユーザーは、購入意欲が高くインフルエンサー要素も強いというアンケート調査が出ていることから、商品発売時の宣伝や即時性のある商材との相性が良いとされています。
LINEアプリ画面において、「ニュースタブ」をタップすることで掲載面を確認可能です。
LINE VOOM
LINE VOOMとは、動画コンテンツなどを閲覧できる箇所を指し、2021年11月25日より、タイムラインから名称が変更されました。いいねやコメントなどをすることで、投稿を通じてコミュニケーションを図ることができ、LINE VOOMでも広告出稿することが可能です。
2019年8月時点では月間6,800万人以上のユーザーが利用しており、そのうち4,900万人以上が月1回以上広告に接触しています。女性率が54.4%と若干多く、10代から60代の幅広い年齢層に利用されているのが特徴です。
LINE公式アカウントがブロックされている場合でもアプローチすることができ、動画などを通じてより自然な形で配信できます。
ウォレット
LINE PayやLINE証券の情報が確認できる「ウォレットタブ」に広告を掲載することができます。LINEアプリの一番右にタブが配置されており、タップすることで広告面の確認が可能です。
月間利用者数が、2020年2月時点において、5,400万人を超えており、幅広いユーザーへのアプローチが期待できます。利用するユーザーが55.8%が情勢となっており、10代から50代以上と幅広い年齢層に利用されています。
LINEマンガ
漫画作品を気軽に閲覧することのできるLINEマンガにも広告出稿が可能です。2013年4月にサービスが開始されて以降、ダウンロード数は2300万を超えており、スマホマンガアプリの中でもトップクラスのダウンロード数となっています。
ユーザー層としては10代~20代が多く、全体の60%を占めています。男女比率は男性が49%、女性が51%と、ほぼ半々となっているのが特徴です。
LINE BLOG
LINE BLOGとは、アーティストやタレントを含めた幅広いユーザーに利用されている情報発信の場です。2014年にサービスが開始されてから、6年間で2500組以上のブログが開設されています。
20代~40代が中心に利用しており、全体の79%を占めています。利用率は女性のほうが多いのが特徴で、女性が66%、男性が34%の割合です。
LINE広告におけるターゲティングの種類
LINE広告の主なターゲティングの種類として以下の4つがあります。
- オーディエンスセグメント配信
- オーディエンス配信
- 類似配信
- 友達追加
それぞれの特徴を説明しますので、広告配信の際の参考にしてください。
オーディエンスセグメント配信
オーディエンスセグメント配信とは、ユーザーの年齢や性別、地域、興味関心を指定してターゲティングする方法です。広告配信の対象となるユーザーを推定して、ターゲティングすることでより高い効果を期待できます。
ターゲティングする項目としては、上記で説明した他にも、趣味や行動履歴、購買意向などを含めることも可能です。購入や登録などのコンバージョンにつながったユーザーの特徴を見ることで、より高精度なターゲティングができるようになるでしょう。
オーディエンス配信
ユーザーの様々なデータを活用してターゲティングする方法として、オーディエンス配信があります。訪問履歴といったデータを活用することで、興味関心を持つユーザーに対して再広告をすることも可能です。
オーディエンスには以下のようなものがあります。
- 画像クリックオーディエンス
- 動画視聴オーディエンス
- メールアドレスアップロード
- 電話番号アップロード
- ウェブトラフィックオーディエンス
- モバイルアプリオーディエンス
ユーザーの様々な情報を活かすことで、よりコンバージョン率の高い広告配信が期待できます。
類似配信
類似配信とは、購入履歴のあるユーザー情報や自社が所有する顧客情報をもとに、類似したユーザーに対して広告配信をする手法です。ターゲットを絞り込むため配信対象となるユーザーが減るものの、高いコンバージョン率を期待できます。
友だち追加
ここまで説明した配信方法とは異なり、LINE広告を配信することで認証済みのLINE公式アカウントに友だち追加を促す広告です。友だち追加をされるごとに費用が発生するため、低リスクでの広告配信が可能となっています。
自社に興味関心のあるユーザーが登録すると考えられるため、メッセージ配信などのコミュニケーションを通して、コンバージョンに繋げることができます。
LINE広告の料金
LINE広告の課金プランには、以下3つの形態があります。
- クリック課金(CPC)
- インプレッション課金(CPM)
- 友達追加ごとに課金
広告配信をする上で重要な要素ともなるため、それぞれ具体的に見ていきましょう。
クリック課金(CPC)
クリック課金(Cost Per Click)とは、広告が1回クリックされるごとに費用が発生するタイプです。興味関心が薄く目に留めなかったユーザーには費用が発生しないため、よりコンバージョンを重視したい広告主に適しているといえるでしょう。
インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(Cost Per Mile)とは、ユーザーの画面上で広告が表示されることで費用が発生するタイプです。広告が1000回表示されるごとに課金が発生します。
広告をより多くのユーザーに閲覧してほしい場合に向いていますが、興味関心を示さなかった場合でも費用が発生するため注意が必要です。クリック率が高いと見込める場合は、クリック課金よりも高い費用対効果が期待できます。
友達追加ごとに課金
LINE公式アカウントに友だち追加されるごとに費用が発生する課金形態です。自社に興味関心を持ったユーザーのみが友達追加することが考えられるため、クリック課金やインプレッション課金と比べると、高い費用効果が得られやすいのが特徴です。
ただし、友だち追加のみでは自社の売上とは繋がらないことから、友だち追加後のアプローチが重要となります。
LINE広告で掲載不可な商材
LINE広告は、アクティブ率の高い幅広いユーザー層にアプローチできる広告ですが、利用するにあたっての注意点もあります。出向できない業種・サービスとして以下のようなものが挙げられます。
- 宗教関連
- ギャンブル系
- アダルト県連
- 連鎖販売取引
- たばこ、電子タバコ
- 政党、公益法人、社団法人
- 整骨院、接骨院、鍼灸院
- ネット関連ビジネス
他にも該当する業種が存在するため、詳しくはこちらをご覧ください。
LINE広告の効果を高めるポイント
最後にLINE広告の効果を高める以下3つのポイントについて解説します。
- LINE広告の目的に合わせたフォーマットを利用
- 自動入札を活用する
- ABテストを繰り返す
それぞれ具体的に説明します。
LINE広告の目的に合わせたフォーマットを利用
まずは、自社のLINE広告の目的がどこであるかを確認する必要があります。ウェブサイトへのアクセスやコンバージョン、アプリのインストール、友達追加などが考えられるため、それぞれの目的に適した適切なフォーマットを利用する必要があります。
LINE広告で利用できるフォーマットは、画像、動画、カルーセルの3種類です。どのフォーマットを利用することで自社の目的を達成しやすいか試行錯誤する必要があります。
カルーセルとは、複数画像をスライドすることでメイン表示となる項目を切り替えられるフォーマットを指します。
自動入札を活用する
広告配信では、単価を高く設定した企業が上位に表示される傾向にあるため、適切な価格設定をして入札する必要があります。しかし、自身での入札では、高い値段設定による費用対効果の悪化や、安い価格設定をしたことによる広告の非表示が考えられます。
そこで便利なのが自動入札です。AIが適切な価格を自動で設定してくれるため、手間を掛けずに広告出稿をすることが可能です。
自動入札を行うには、自社の目的とするイベント(クリックやコンバージョン)を40件以上発生し、機械学習をさせる必要があるため、まずは幅広いターゲット層への広告配信をするのも1つの手となるでしょう。
ABテストを繰り返す
LINE広告で満足のいく結果を出すためには、複数のクリエイティブを用意して広告の精査をしていくことが大切です。1回目の配信から目標数値を達成するのは難しいため、より効果的な広告を打つためにABテストを繰り返す必要があります。
自社がターゲットとするユーザーがどういった訴求に刺さるのか、どのようなデザインであればクリック率が高まるのか、常に試行錯誤を繰り返しましょう。
まとめ
LINE広告は、月間9,200万人が利用するアクティブ率の高い媒体に広告出稿ができるプラットフォームです。LINEマンガやLINE BLOGなど、ユーザー層の異なる様々な関連サービスに広告掲載することができます。
SNSにおいて、LINEのみを利用しているユーザーも多くいることから、高い広告効果を期待できるでしょう。ただし、LINE広告は掲載禁止とされている商材も多いため注意が必要です。
実際に広告出稿する際は、本記事で解説した効果を高めるポイントもぜひ意識してみてください。