スマホの普及やコロナ渦による市場の変化によりネット上での買い物が主流となりつつあります。
これにより今までの店舗型のビジネスだけでなくネット上でもビジネスを行えるように販路を拡大する必要性が生じました。
その為のツールとしてECサイトの設置に注目が集まっています。
ECサイトとは何かという基本知識からECサイトの作り方、さらに効率化のためのおすすめツールを紹介します。
これからECサイトを作りネットビジネスを検討している方の参考になれば幸いです。
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目次
- ECサイトとは
- ECサイトの仕組み
- なぜECサイトが注目されているのか
- ECサイトでできること
- ECサイトの作り方
- ECサイトで収益を上げる方法
- 顧客分析を行うならCRMツール「うちでのこづち」がおすすめ
- まとめ
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ECサイトとは
ECサイトのECはelectronic commerce(エレクトロニック コマース)の略称で日本語では電子商取引といいます。
Amazonや楽天のようにインターネット上で買い物ができるウェブサイトのことを指し、他の呼び方としてネットショップやEコマースがあります。
ECサイトには複数の販売方法があります。
ECサイトの種類
ECサイトの種類は5つありビジネスの展開の仕方がそれぞれ異なります。
- 単店舗型
- BtoB型
- オムニチャンネル型
- ショッピングモール型
- グローバル型
単店舗型
自社商品の販売の為に独自のECサイトを構築するタイプが単店舗型です。
スタイルは3種類あります。
- ①フルスクラッチ型:1から全てのシステムを構築する
- ②オープンソース型:一般公開されているプログラムを使用して構築する
- ③ASP型:プロバイダーからレンタルして利用する
BtoB型
企業間での取引の為に行うECサイトでクローズ型とスモールB型の2種類があります。
- クローズ型:お得意様のみ取引をする
- スモールB型:法人での新規顧客獲得の為取引を行う
クローズ型はすでに取引のある企業のみを対象とし、サイトの制限が多く取引先相手以外は閲覧することができません。
スモールB型は新規顧客の開拓や取りこぼしの受注回収を目的に使用されます。
オムニチャンネル型
オムニチャンネル型はECサイトだけでなく、実店舗やSNS、カタログといったあらゆる媒体を販路とするスタイルのことです。
一元化して管理された顧客情報や在庫情報を使いネットから店舗まで幅広く取り扱い顧客に店舗とネットの境目を意識させずに取引を行えます。
ショッピングモール型
1つのECサイトに複数のショップを持つスタイルのことです。
大手企業では複数のブランドを立ち上げていることもあり各ブランド毎にサイトを持っています。
大手企業そのもののブランド力と各ブランドのファン層から集客を得ることができ、同時に購入させるクロスセルやハイブランドの購入を促すアップセルに繋げる等の相乗効果が期待できます。
グローバル型
日本国産というブランドを武器にして海外へ販路を持つスタイルです。
海外に対応した言語や決済方法、配送方法を取り入れる必要性はありますが日本のショップは偽物が流通しにくいといったイメージが強みになります。
ECサイトの仕組み
ECサイトではどのような流れで売買が行われるのか解説します。
簡単な流れは以下になります。
- サイトに商品を掲載する
- 商品が購入され決済される
- 商品を梱包し発送する
基本的には顧客がサイトに訪問し商品を見て購入をする時と流れは同じです。
流れは同じですが企業側は顧客から商品がより良く見えるように画像をきれいに撮影したり魅力的なキャッチコピーを考えたりと創意工夫は必要です。
さらに在庫管理や仕入れ先との連携、配送の手配、問い合わせへの対応といった業務が含まれます。
ECサイトのビジネスモデル
ECサイトのビジネスモデルは4種類あります。
運営するうえでどの顧客をターゲットにするかを明確にすることは重要です。
BtoC
Business to Consumerの略称です。
企業と消費者間での取引のことを指し、一般的にイメージされるビジネススタイルといえます。
BtoB
Business to Businessの略称です。
企業と企業での取引のことを指します。
車を製造するために必要な部品を企業から購入するといったイメージのビジネスです。
CtoC
Consumer to Consumerの略称です。
消費者と消費者との間の取引のことです。
フリマアプリなどでの取引があり、現在規模が大きくなりつつあります。
DtoC
Direct-to-Consumerの略称です。
メーカーが卸売業者を通さずに直接消費者へ商品を販売することです。
主に販路の拡大、顧客情報の活用、顧客との接点を持つという目的でこのような販売方法を行います。
なぜECサイトが注目されているのか
ECサイトが注目されているのは何故なのでしょうか。
その原因を解説します。
市場の変化
きっかけはコロナ渦といっても過言ではないでしょう。
巣ごもりにより外出する機会が減少し、旅行にも行けなくなりました。
この状況によりアマゾンや楽天等のネット通販の需要が増えました。
さらに在宅業務やウーバーイーツの登場などで自宅にいながら生活が完結する人たちが増えました。
このような生活と需要の変化に加えてスマホの普及も後押しされ、ネットで完結できるECサイトの市場が拡大していきました。
現在は実店舗からECサイトへ移行するネットスーパーやあらゆる買い物がスマホで完結できるオムニチャンネル化も拡大しており、ECサイトになじみがない消費者にも普及されつつあります。
ECサイトの市場規模は増加傾向
ECサイトの市場規模が増加傾向にあることも理由のひとつです。
経済産業省のデータによると、2021年の日本国内における電子商取引市場規模(BtoC)は20.7兆円で、2020年を除き2013年の11.2兆円から増加し続けています。
また、BtoBの企業間電子商取引でも市場規模は2020年で372兆円と前年、前々年と比べ増えているのです。
市場が成長を続けていることもECサイトが注目される要因になっています。
参考:経済産業省
ECサイトでできること
ECサイトを活用すると具体的にどのようなことが可能となるのでしょうか。
ECサイトでできることを解説します。
ネットで販路を拡大できる
実店舗では店舗のある周囲でしか販売できませんがインターネットを介してビジネスを行えば際限なく販路を広げることができます。
さらに海外の限度に対応すれば日本国内に限らず世界にまで販路を広げることが可能です。
このようにエリアに限定されずにビジネスを行うことができます。
スモールビジネスからスタートできる
ECサイトはネットビジネスの為商品を保管するスペースさえあれば始められます。
よって店舗の賃貸料や電気代、店員を配置する人件費といったコストを削減することができます。
初期費用と維持費が店舗型のビジネスより削減できるため資産の小さい企業でもビジネスを始められます。
時間・場所にとらわれない
スマホやパソコンがあれば顧客はどこでも買い物ができます。
ECサイトであれば24時間営業を店舗型よりコストをかけずに行えるので顧客は自由な時間帯で買い物ができます。
ECサイトの作り方
ECサイトを作る為には何が必要なのでしょうか。
ECサイトを始める為に必要な機能や業務を解説します。
ECサイトに必要な機能とは
ECサイトを作る際に必須といわれる機能は4つあります。
他にも自社にとって必要な機能があれば顧客管理等のツールを導入する必要があります。
- ショッピングカート機能
- 決済サービス機能
- 受注管理機能
- セキュリティ対策
ショッピングカート機能
商品を顧客がタップし買い物かごに入れる時に必要な機能です。
直感的に使えるわかりやすい機能が求められます。
さらに決済する時に買い忘れをしてもすぐに商品ページに移動できる使い勝手の良さも途中で買い物を止める「かご落ち」という状況を予防できる為重要です。
決済サービス機能
決済方法は複数ある方が望ましいです。
特に自社がターゲットとしている顧客が最も多く利用するものを導入することが重要です。
様々な決済方法がありますがクレジットカード・コンビニ後払い・代引きの3種類は必須といえるでしょう。
決済システムは自社で構築する場合と決済代行会社と契約する場合との2種類があります。
受注管理機能
受注と入金状況の確認・キャンセル処理の確認を行う為に必要です。
入金を確認した後の出荷までの流れやキャンセル処理の連絡がスムーズに行えないとクレームの原因になる可能性があります。
全体の流れが確認できるわかりやすいシステムを採用することが重要となります。
セキュリティ対策
個人情報を扱う為セキュリティ対策は十分に備える必要があります。
顧客情報を守る為SSLを導入したりクレジットカード情報を保護する為の3Dセキュアやセキュリティコードの入力等を導入したりと情報漏洩への備えは必須です。
ECサイトの主な業務とは
ECサイトに必要な機能は比較的シンプルですが、運営する為に必要な業務多岐にわたります。
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- デザイン・カスタマイズ
- 機能の管理・開発
- 商品関係
- 受注管理
- 在庫管理
- 発送
- 売り上げ管理
- 発注
- 顧客管理
- アクセス解析
- 集客・販促
- 経理・帳簿管理
デザインカスタマイズ
デザインテンプレートを使用しない場合はCSSなどの知識が必要です。
デザイン次第ですがプログラミングの知識やエンジニアと連携できる程度のやや専門的な知識も必要です。
機能の管理・開発
自社でサイトを作った場合はプログラマーやエンジニアは必要です。
契約して用意された機能を使用する場合は専門的な知識は必要ありませんが、不具合に対しては対策を練っておく必要があります。
商品関係
商品登録・商品画像の撮影・紹介文の作成の3つが必要です。
在庫状況を把握して商品を仕入れ、魅力的に見えるように撮影し思わず買いたくなるような文章を書く為にはマーケティングやコピーライティングの知識は必要になります。
受注管理
受注管理と入金状況の確認、クレームやキャンセルに対する対応をする必要があります。
これらは顧客満足度の向上に繋がる為スムーズで早急な対応が求められます。
在庫管理
商品の在庫を確認する業務です。
年末や決算前には商品の在庫がいくつ残っているか棚卸を行います。
発送
外注していない場合は商品の検品・梱包作業・発送まで行う必要があります。
商品に不備がないか、破損していないか確認も必要です。
売り上げ管理
予算に応じて売り上げ計画や発注計画を立てます。
在庫を抱えない為には商品の適切な仕入れや値引きを行う必要があります。
発注
商品の売れ行きや在庫状況を把握して適切な仕入れを行う必要があります。
売れそうな商品は早めに仕入れを行い在庫を圧迫しそうな商品は早めに売って保管場所を確保しておくといった計画性が必要です。
顧客管理
顧客情報や購入履歴をデータ化し分析を行う事でターゲットを絞った販促を行います。
クレームも収集しFAQを設置する事で業務の効率化をはかるといった施策も必要です。
アクセス解析
Googleアナリティクスなどを使用して顧客の年齢層や離脱率などを分析します。
分析結果から自社がターゲットとして狙うべき顧客層を明確にします。
集客・販促
収集した顧客情報を基に適切なタイミングでターゲット層に販促を施策したり集客を促したりします。
マーケティングやWeb広告の知識が必要な時があります。
経理・帳簿管理
経理の管理と帳簿の作成をします。
無駄な経費があれば削減しコストをかけずにビジネスを行えるように把握することが重要です。
年に一度棚卸を行い倉庫にある商品の数と帳簿にある商品の数が一致しているか確認する作業があります。
ECサイトの作成方法
ECサイトの作り方を解説します。
作り方は4つの方法があり1から全てを自社で構築するものと全ての作業を外部に任せる方法があります。
- フルスクラッチ
- パッケージ
- オープンソース
- ASP
フルスクラッチ
1から全てを構築する作り方です。
知識・技術が必要で制作に長い期間やコストはかかりますが大規模なサイトの構築ではこの方法が採用されやすい傾向にあります。
パッケージ
必要最低限の機能のみあらかじめ組み込まれているシステムのことです。
この状態から自社に必要な機能を追加していきます。
オープンソース
テンプレートのように企業や個人 が開発し公開しているプログラムを使用し構築する方法です。
不具合があった場合は自己責任になりますが無料で利用できるものが多く技術があれば独自のサイトを構築できます。
ASP
必要な機能をレンタルして構築する方法です。
コストが安い反面、機能拡張などの自由度が低いです。
ECサイトで収益を上げる方法
ECサイトには様々なメリットがありますが、ただ始めれば利益が約束されているわけではありません。
ECサイトで収益を上げる為に必要な事を解説します。
集客率と購入率を上げる
売上の方程式として「訪問数×購入率×客単価」というものがあります。
訪問数は何人がサイトに訪れたかを表し、購入率はその中で何%が購入したかを示し客単価は1人あたりの平均の購入金額です。
商品が購入される前にどれだけのユーザーがサイトを訪問したかが重要となります。
ユーザーがサイトに訪問する方法は4パターンあります。
- 自然検索
- 広告
- リンク
- 参照URL
自然検索
グーグルなどで検索しサイトのURLをクリックして訪問することです。
広告
ネット上の広告をクリックし訪問する事です。
検索キーワードで表示されるリスティング広告などがあります。
リンク
他サイトからリンクが貼られ、そこから訪問することです。
SNSやブログからの訪問があります。
参照URL
直接URLを入力し訪問することです。
お気に入りや履歴からクリックし訪問することもこれに該当します。
この数値が増えるとサイトが長く続き大きくなってきた判断材料にできます。
競合他社を参考にする
競合他社がどのように集客を行っているのかは一番身近な成功例です。
取り扱う商品によって集客方法は変わるため自社で扱う商品を他社はどのように集客しているかを参考にします。
具体的には他社サイトや検索で使われているキーワードはどのようなものか、検索画面はどのような表示がされているのかを研究します。
他にもツールを使い競合他社の流入元などを調べると集客方法の参考になります。
ターゲットに適した集客施策を構築する
集客の為様々な方法を取り入れたくなりますが、あまりやりすぎるとコストがかかりビジネスが長く続きません。
やみくもに実践するよりも取り扱う商品の特徴やその対象となる顧客層を明確にし一点集中した施策を行うことが一番費用対効果が高くなります。
集客の為に競合他社のやり方を研究し、商品や狙いとなる顧客層の特徴に合った施策を実施し定期的な見直しで改善を繰り返すことが重要になります。
よって最初だけ行うだけでなく自社に蓄積された顧客情報から的確な分析を実施する必要があります。
そして分析結果から自社の課題を明確にしてより良いサービス、サイト運営を行うことでリピートや口コミといった集客が期待できます。
顧客分析を行うならCRMツール「うちでのこづち」がおすすめ
顧客分析と自社サイトの課題を明確にするにはCRMツールを活用することをおすすめします。
あらかじめ顧客情報を入力しておくことで顧客管理を効率化させるだけでなく的確な顧客分析を行うことができます。
CRMツール「うちでのこづち」はEC通販の導入企業数No1でリピーターを増やし顧客生涯価値(LTV)を向上させることで売り上げアップを図ることに特化しています。
楽天などの既存のECカートや基幹システムに自動連携できるように幅広く対応しており日本国内であればすぐさま導入できます。
初めて使う方にも導入から運用までサポート体制も整っており、ただインストールして終わりではなくCRMツールを使える段階までサポートしてくれます。
うちでのこづちのホームページへ移動するまとめ
近年需要が高まっているECサイトを導入しこれからの市場に合ったマーケティングとビジネススタイルで収益を上げていきましょう。